おっかない体験をする

最近あった怖い体験をいくつか。

このあいだ完結した漫画のキャラクターをニードルフェルトで作ってみた。なかなかいい出来なのでSNSでアップしてみるとそこそこのいいねとリツイート。完全に独り言用のアカウントなのでいいねなんてGPSロガーの結果を呟いた時以来。マニアックな人気のある漫画なので地味に反応がもらえると俺もうれしい。まったく知らない人が自分の行動を評価してくれるっていうのは、かなり気分が良いものだと思う。これがいわゆる承認欲求ってやつか。QEDでそんな話があったけれど、ちゃんと線引きしないとひどいことになるんだろう。数としては全く大したことがないのに中毒性があるなと感じる。SNSってこうやってはまるんだろうな。おっかねぇ。

 高いところは怖いって話。それがVRだとしても。渋谷のVR体験できるゲームセンターに行ってきた。目当てはカイジの鉄骨渡り。つけた瞬間から視界は高層ビルのふち。頭ではただの屋内だってわかっているのに完全にだまされる。まともに下が見られない。がくがくと足が揺れる。冗談ではなく。カイジ体験なだけあって原作のイベントをこなすわけだが、はっきり言ってまともじゃない。前だけ見てる分にはまだ気がそれるけれど、振り向いたりした日ににゃあ高さと足場の頼りなさを直視することになる。一応ネタばれ禁止ってことで詳しくは書かないけど、わかっていても目に見える風景に体が騙されてしまうこと請け合い。ちなみに見ていた感じだと、渡り切った人は全体の半分を割っているだろうな。

 ええじゃないか。噂には聞いていたが、怖すぎて引きつった顔しか出ない。高さと速さと不確かさという三重苦が乗客にこれでもかと恐怖を叩きつけてくる。頭から真っ逆さまなんてそこらのジェットコースターじゃできねぇもんな。固定されているのは胴体だけで足はぶらぶら。だから席が回るたびに足が振られる振られる。踏ん張りがないから確かなものなんて何もなし。子供に振り回される人形ってこんな気分なんじゃないかな。降りた後は足が震えている。しかし不思議なもので、妙な中毒性がある。また乗ってもいいかなって素で思う。昔読んだ小説で定期的な恐怖は体の反応をよくするとかあったな。高い山とかぎりぎりの体験をする人は花粉症にかからないなどと、劇中でも与太話扱いの持論を持つ登場人物だった。でもあながち間違っていないような気もする。なので機会があったらまた乗ってしまうんだろうな。