ストーリーの好み

 小説や漫画なんかで好みの展開というか関係なんかってあるよね。ファイアフォックスのお気に入りを整理していたら色々出てきたからちょっとまとめてみる。

 漫画だと境界のりんね、小説になろうからあるハーフエルフの生涯。ハーフエルフのほうが直接的に描かれているけど、種族による寿命の違いが生む別れってホント好き。ハーフエルフは勇者がすごくいいやつで主人公が懐くのがとてもよくわかるんだよな。長編なんだけど、主人公が心の底から信頼するまでが丁寧に描かれているから来る日の別れに切なさが増しまし。つまみ食いを叱ったり、一緒にいたずらしたり、お互いがお互いを必要としているんだってわかるだけに別れが辛い。本編ではそういった形での別れはなかったけれども、続編のお菓子屋さんでそれが描かれる。平和になった世界で肩の荷を下ろした二人がちょっと変わった親子をやっているんだ。いつまでも見ていたいと思うくらい和むわけだが、勇者はおっさんになっているし主人公はまだまだ子供のまま。時間の経過を感じる。主人公はたびたび本編でも勇者の健康にやたら気を使ったり、ずっと生きていてねなんて無茶を行ったりして、別れがあることは理解しているんだ。でもそれを本当に理解するのが別れた後なのが本当に切ない。また読み返したくなってきたな。ともあれ最後に救いはある。それがとてもうれしい。

 境界のりんねはダイレクトに出てくるのは主人公のおばあちゃんである。さすが高橋留美子なもので、寿命の差で先に逝ってしまった旦那さんはサバになっているよとギャグになっている。かなり受け入れているというか、真剣に取り扱うべきか悩むほど楽観的である。そこでちょっと気になるのが主人公である。おじいちゃんが人間とは言え、両親は死神だし、多分人よりも長生きするよね。それがはっきりした時にヒロインとどうなるのか。pixivあたりに同じ考えの人が結構いて一時期はまっていた。主人公の性格上ずっと引きずっていくんだろうなって。ふとした時に思い出して嬉しそうにほほ笑んだりするんだろう。なんか、とても、いい。

 こういうひたすら一途に思い続けていく姿はきれいだなと思う。漫画の戦国妖狐もそうだった。いつまでも消えずに残る思い出がなによりいいのです。Unnamed memoryのトラヴィスとオーレリアなんて大好きである。

 きりがないのでここで止めとこう。この手の話、もっと増えないかなぁ。