サイクリング

久々にロードバイクで遠出する。とはいっても距離を走るのは随分なのでそこそこの距離を選ぶ。それが地獄の始まりとも知らずに…。

今の家は川口のはずれなので、そこから100㎞圏内で行ったことのない場所を選定。筑波山。あの辺りはバイク禁止エリアが多いと聞いていたのであまり行ったことがない。ちょっとバイクだと近すぎるのもある。距離も大体70kmとのことで丁度いいと考えた。

朝7時前に出発。気温はかなり低めで肌寒いくらい。家から筑波山まではあまりわかりやすい道はなく、細かく右左折を繰り返す。そのため若干地図確認が多め。疲労対策としてもこまめな休憩は大事。30kmほど走ったところで左ひざに違和感。昔大阪まで走った時の症状に近い。外側の筋がこすれる感覚。あの時はロキソニンで痛み抑えて強行したせいで2か月くらい痛みが続いたっけ。たかが30kmでその兆候が出るってことにちょっとへこむ。そして背負ったバックのカメラを出さぬまま帰ることはならんと、行けるところまで行くことにする。まだ違和感だけだったし。幸いそこからしばらくは見通しのいい直線が延々続いたし、信号が少ない分ストップ&ゴーがない分負担が少なかった。

しかし筑波山がなかなか見えなくてやきもき。すごく晴れた日だと家からでも見えるのに(本当に筑波山かは不明)、若干靄がかっていたから割と近くまでは見えなかった。直近になるまではシルエットのままで、逆にちょっと良かった。筑波山のケーブルカーの駅までは渋滞がすごい。時間的に昼前ってのも渋滞を助長している。ふもとからずっと車が並んでいてちょっと笑う。その横っちょを自転車こいでいくのだが、正直大したことなかった。イメージ的に奥多摩湖を想定していたせいか、ちょろっと上って終わった感じ。なんだか不完全燃焼感ある。

ともあれ山を登ってみる。ビンディングペダルでの登山はやばいと賢明な判断からケーブルカーで。パシャパシャ写真撮る姿は電車オタクっぽかったかも。風景ですよ?そして自動車の数から思っていたが、人が多い。びっくりするくらい多い。子連れの家族が多くて騒がしい。たしかに楽ちんだったもんな。男体山頂上までも面白いくらい行列。なんだか複雑。普通のスニーカーで十分な道。ケーブルカーからならすぐ。そこそこ岩があるので登山している感は出るから悪くないのはわかる。おにぎりと団子を食べて下山。ちなみにこの頃には膝が明らかに痛い。使い方にコツが必要になっている。

登ってきた道を下っていく。自転車は下りが最高だと思っている。下りを楽しむために上るのである。あまりきついカーブもないし距離自体が控えめな分すぐ終わってしまい悲しい。あと車多い。山を下ってからは帰るだけ。膝が持つか不安を抱えつつ明らかにペースを落としての走行。というか筋肉量が足りない。膝に問題がないとしてもペースは落ちてただろうな。そしてパンク。穴ぼこにがこんである。出発前に空気は十分入れたはずだが、負担が大きすぎた。邪魔にならないところに停車して修理。慣れたもので、パッチを当てて修理完了。この時間帯はかなり暑くなっており、日陰のない場所の作業はしんどい。空気入れは手押しで直接接続タイプだが、最近地面に押し付ける方法を見つけたので割と圧を込められる。ホイールを横にしてポンプの下に手ごろな石を置くと丁度いい高さになる。むしろ延長チューブがないかと思っている。

帰り道は疲労もあって大変だろうと考えていたが、風が想定外。見事に逆風。行きに使った道は遮蔽物がないおかげでガンガン向かい風。疲れは倍。追い風参考にしたかった…。ということで道を変えようと思い立つが、後輪がふあんふあんする。はい、パンクです。外観確認したらタイヤにちょっと大きめのホチキスの針みたいなのが。見事に刺さっています。悲しいです。前輪に後輪。持っているな、俺。パンク地点がわかりやすいのと、後輪を外すのは面倒なので、パンク位置のみチューブを取り出しパッチを当てる。穴が二か所で離れているのでパッチを2枚使う。一日2回なら許容範囲さ。パッチがなくなってからが勝負。しかし路上での修理はなんだか悲しくなる。

道を変えてからも向かい風はやまず、平均速度は20㎞を下回ってきた。というか100㎞超えた時点から明らかに脚が尽きている感。やたらとこまめに休憩を取り、膝を労わる。時折はふんと声が出る痛み。懐かしい。これしばらくかかるやつ。日暮れまでに帰れるかと思っていたけど、これは無理なやつ。逆に癒しを求めるべきと判断。スーパー銭湯に入って疲労を取ることに。人口炭酸泉って素敵よな。人が多すぎてやんなるが、もともとカラスの行水なので問題はなし。

家に帰って21時。もう少し鍛えないとだな。とりあえずは半径50㎞がいいのではないかと思う。まあ膝を休めてさいからにする。疲れた。